1月 23

先日入庫の処分車両の再生を進めております、途中経過をご覧に入れましょう。

ものすごく盛大な異音がしていたが始動性は良好だったので「クランクは終わっていてもシリンダーとピストンくらいは無事だろう」との思いでばらして行ったんですが。

ピストンにアタリが付いているのがお分かりいただけるだろうか?2枚目3枚目の画像はクランクのベアリングですカムチェーンスプロケット側のベアリングはまだ生きていそうな気配だが良く見るとスプロケが邪魔でベアリングが取れないのが判りますね。3枚目の画像のベアリングはプーリー側ですがこれは完全にくたばってます。シリンダーにも縦傷が走っているの見えると思いますがこのシリンダーはクランクケースの上半分と一体型になっています。

つ・ま・りクランクベアリングが痛んだだけでクランクシャフトはゴミ、シリンダーが痛んだらクランクケースごとゴミ・・・・・。

これが2サイクルならクランクベアリングは打ちかえられるしシリンダーもこのくらいなら目をつぶって再利用しても一般的な使用なら十分に耐えられます。

翻って4サイクルだと修理できないわけではないが部品代と工賃考えると現実的ではない、というかありえない廃車そして新車乗り換えコースかな?

4サイクルがエコだエコだと騒がれて乗せられて買ってる皆さん、こんな使い捨てエンジンで本当にエコですか?(注 シリンダー交換可能な車種もあります、わかりやすくなるようにあえて少し極端な表現になってます)

まぁ、一番悪いのはオイル交換サボったり無理な乗り方する人とそういう人の考えを矯正してあげられないバイク屋なんですけどね。

この車両は中古パーツを手配してクランクは新品で組みなおしてバシっと再生する予定です、今後も作業工程を公開していく予定ですのでお楽しみに。

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